先鋭的な演劇祭として世界の注目を集める『クンステン・フェスティバル・デザール』(ベルギー、ブリュッセル)で5月に初演された、チェルフィッチュの新作『地面と床』が、国内ではいち早く『KYOTO EXPERIMENT 2013』に登場する。チェルフィッチュの代表作『三月の5日間』に大きな影響を与え、その名をタイトルに引用されたことでも知られるサンガツが、前作『現在地』に続き音楽を担当。震災以降の日本人の心象を鋭く捉えて、新境地を拓く岡田利規が全幅の信頼を寄せるサンガツと共に作る最新作は、チェルフィッチュ初の「音楽劇」と銘打った作品となっている。今回は岡田利規に加え、サンガツの小泉篤宏、『KYOTO EXPERIMENT』プログラム・ディレクターの橋本裕介とともにお話を伺った。 前作までは芝居ができてから音楽、という順序がはっきりしてたんですが、今回は音楽のフィードバック度が全然違う。(岡田)