このたび、東京大学総合研究博物館と京都大学総合博物館は、東京駅前丸の内側JPタワー内の「インターメディアテク」の企画展示スペース「モデュール」において、共催事業「『驚異の部屋』京都大学ヴァージョン」東京展を開催することになりました。 本展は、京都大学総合博物館の所蔵する学術標本コレクションのなかから、旧制第三高等学校の遺産を中心とする歴史的な標本約五十点を選び出し、一般に公開しようとするものです。 ご存じの通り、京都大学と東京大学の両校は、いずれも官制大学を前身とする国立大学法人ですが、これまで学術標本を用いた博物館レベルでの協働企画展をおこなう機会に恵まれませんでした。また、大学博物館等協議会に加盟している国内諸館のあいだでも本展のような、二館協働の本格的な特別企画が実現したためしはありません。現代社会における大学博物館の存在意義と学術的使命を広く社会へ伝えるために、そしてまた大学博物館