大阪大は6月から研究不正対策を強化する。 文章盗用を意味する「コピペ(コピー・アンド・ペースト)」を防ぐための確認システムを導入するほか、研究倫理の担当教員による指導も充実させ、「阪大発の学術情報の信頼性を高めたい」としている。 6月1日付で米国製の盗用検出システム「アイセンティケイト」の利用を始める。専用サイトに論文の電子ファイルを送ると、学術誌に掲載された約3880万本の論文・文献や約450億のウェブページなどを収録したデータベースと自動的に照合。文章の丸写しがあれば、論文名や一致した箇所などが返信される。 常勤の全教員が使えるように設定。指導した大学院生の博士論文や、教員自身が参加した共著論文などをチェックさせる。 研究不正の監視を強める一方で、不正を生まないよう、教育にも力を入れる。各学科の教員100人以上を研究倫理担当とし、実験ノートのつけ方やデータ収集法などを指導させる。研究倫