「オープンサイエンス」という取り組みがある。研究素材となるデータや研究結果を誰でも閲覧可能にし、プロセスの透明化や、企業と大学の共同研究などを推進する活動のことだ。 国立情報学研究所(NII)などが6月18日~19日に開催した「JAPAN OPEN SCIENCE SUMMIT 2018」で、LIFULL、リクルートテクノロジーズ、クックパッド、京都大学、筑波大学が、オープンサイエンスの一環で企業データを公開することの意義や、大学がそれを用いて研究することの利点や課題について議論を交わした。 企業側は「新たな知見」 一方で「高いコスト」「競合リスク」も 企業側から挙がったオープンサイエンスの利点は、(1)企業にはない視点で自社データを研究してくれる、(2)短期的には実用的ではないが、長期的には新たな事業の可能性となる、(3)企業の人材採用や広報活動として効果がある、など。 不動産情報サービ