Journal of Information Science掲載予定の論文“Current state of Linked Data in digital libraries”(試訳:デジタルライブラリーにおけるLinked Dataの現状)を紹介する。フランス国立図書館、Europeana、米国議会図書館、英国図書館、スペイン国立図書館のデジタルライブラリーの文献を調べることにより、デジタルライブラリーにおけるLinked Dataの現状を調査した。
図書館のLinked Dataの取り組みに関する意義と背景を,欧米の大学図書館や国立図書館が行っている先駆的な事例を概観することで整理する。図書館による取り組みの背景は,「公共機関のオープンデータとして」の側面と「セマンティックWeb時代の書誌コントロールとして」の側面に分けて考えられる。前者はEuropeanaの取り組みによく表れており,オープンガバメントの流れの中で推進され,その範囲にオープン化したデータの利活用の促進を含むという特徴をもつ。他方,図書館独自の側面である後者は,英国全国書誌のLinked Data化の取り組みや米国議会図書館による各種コード類や典拠データのLinked Data化の取り組みが代表例である。特に,米国議会図書館の取り組みは書誌情報をLinked Dataで作成するためのメタデータ語彙の開発といえる。
2014年12月4日、OCLCが、米国議会図書館(LC)と連携し、図書館がLinked Dataを利用するにあたっての課題解決に取組むと発表しています。 2014年の8月から具体的に活動を始め、9月の会合では以下のようなテーマが話し合われたようです。 ・BIBFRAMEの試作レコードの構造や中身 ・WorldCatの所蔵情報のユースケース ・BIBFRAMEとSchema.orgの書誌拡張語彙(SchemaBibExtend vocabularies)の相違点 この成果は、特定の図書館のニーズと課題への対応方法を明らかにしたホワイトペーパーとして公開されるとのことです。また、2015年1月下旬に開催される、米国図書館協会(ALA)の冬季大会での発表も予定されているとのことです。 OCLC and the Library of Congress—working together to cla
Linked Dataプロジェクトの実態は?:OCLCによる国際調査 OCLCの研究開発部門であるOCLC Researchは,2014年7月7日から8月15日に(以下,「Linked Dataプロジェクト」という。)の実態を探るために,国際的なウェブアンケート調査を行った。OCLCはLinked Data(CA1746参照)関連の研究に積極的に取り組んでおり,今回の調査はその一環である。同年8,9月にブログ上に調査結果の概要が,9月にホームページ上に回答の集計データが公開された。本稿では,その概要から,現行のLinked Dataプロジェクトの実態を示す特徴的な事項を中心に紹介する。 ●調査の概要 アンケートは,世界各地で行われているLinked Dataプロジェクトの実装担当者を対象に,システム・技術的な事項や担当者が持つ知見等を尋ねるものであった。アンケートの回答数は122件で,加
図書館におけるLinked Data:実現させよう!<報告> フランスのリヨンにおける世界図書館情報会議(WLIC):第80回国際図書館連盟(IFLA)年次大会に先立ち,2014年8月14日にパリのフランス国立図書館(BnF)において,IFLA情報技術分科会とセマンティックウェブ研究会(Semantic Web SIG)の共催でサテライト・ミーティング「図書館におけるLinked Data」が開催された。国立図書館,公共図書館からの参加者のほか,大学等の研究機関やITベンダなどから合わせて188名を超える参加があり,国立国会図書館(NDL)からは関西館図書館協力課の大柴忠彦課長と筆者が参加した。 午前に,特に多言語化・多様なデータモデルへの対応を中心とした事例紹介として図書館からと開発者側から発表する2つのセッションがあり,午後に,語彙のコントロール・知識組織化体系などLinked Dat
8月23日・30日に、情組研のLOD勉強会実習編に参加しました。 この勉強会は2013年度からやっていて、昨年は『Linked Data: Webをグローバルなデータ空間にする仕組み』を輪読。 まとめとしてこんな発表もしました。 教科書的な文献を読んだ次の段階として、2回の予定での実習編。 情組研グループがまとめてきた「情報組織化関連記事一覧」(2000-2009, 2010-)およそ3000件を、LinkData.orgを使ってRDF化。SPARQLクエリの記述例を学んで、逆マッシュアップによるアプリ作成を目指しました。 各回の講師・資料・元データ・RDF化データ・プロパティ一覧などはこちらにまとまっています。 勉強会2014(情報組織化研究グループ) 23日の1回目は、まず古崎先生に講義をしていただいて、LODの概要をおさらい。namespaceがどういうものか初めてわかったり、Tur
OCLC Research conducted an international linked data survey for implementers between 7 July and 15 August 2014. This is the first post in the series reporting the results. We received 122 responses to the international linked data survey conducted between 7 July and 15 August 2014. (So who is using linked data? And for what?) OCLC colleagues also responded to the survey and reported on 6 projects/
情報組織化研究グループ月例研究会のご案内 年9回程度の月例研究会を開催しています。近年はオンラインでの開催が中心です。 どなたでも自由にご参加いただけます。また、案内を毎回メールでお送りすることもできます。ご質問等も含め、世話人までお気軽にご相談下さい。 →月例研究会記録 →過去の開催案内 2024年10月月例研究会 研究空間としての資料管理データベースー秩父宮スポーツ博物館を例にー ※オンライン開催のため事前にお申し込みが必要です。 日時: 2024年10月26日(土) 14:30~16:00 会場(開催方法): Zoomミーティング 発表者 : 赤間亮氏(立命館大学アート・リサーチセンター) テーマ : 研究空間としての資料管理データベースー秩父宮スポーツ博物館を例にー 概要: 立命館大学アート・リサーチセンターは、現在文部科学省「国際共同利用・共同研究拠点」として、数多くのデジタル・
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2. 自己紹介 • コンテンツ科学研究系・准教授 • セマンティックウェブ・ソーシャルメディア • オープンデータ • コンテンツシステム開発室長 • CiNiiArticles / Books • 株式会社グルコース • RSSリーダー・Twitterクライアント • 「ウェブらしさを考える本」 • 全文公開中 3. 知識は失われる • 壊れる • 物理的損壊・エラー • 読めなくなる • 記録メディアのライフサイクル • ソフトウェアのライフサイクル • 意味がわからなくなる • 社会のライフサイクル • 「データの保存」とは • コピー? • バックアップ? • 使う 4. 知識インフラ • 収集する • コピー・アクセス • 活用・創造する • 組み合わせ・変換 • 公開・発信する • 次の収集プロセスのために • 知識インフラの役割 • 時間・空間を超えて使われ続けるようにするこ
ウェブ時代の新しい書誌データモデル“BIBFRAME” 米国議会図書館(LC)は,2012年11月21日付で,「『データのウェブ』としての書誌フレームワーク:Linked Dataモデルと支援サービス」と題した文書を公表した。LCでは,RDA(CA1767参照)導入テストの結果などを踏まえ,書誌フレームワークの変革に向けた取り組み“Bibliographic Framework Transition Initiative”を2011年5月に開始し,同年10月に計画文書を公表していた(E1246参照)。この取り組みの新たなステップとして,半世紀近くにわたって用いられてきたMARCに替わる,ウェブ時代にふさわしい新たなフォーマットのためのデータモデル“BIBFRAME”を提案したものである。 本文書は,モデルを提示する中心部分の前に序論を,後にLinked Data(CA1746参照)に関わる
つながるオープンデータ、”リンクト・データ”を推進します。 リンクト・データとはウェブの標準技術をデータに応用することで、ウェブをグローバルなデータ空間”ウェブ・オブ・データ”にするムーブメントです。世界の研究プロジェクトによる研究データ、国や自治体によるオープンデータ、図書館データや博物館データなど、幅広い分野で活用されています。 私たちの活動 私たちはリンクト・データの技術の研究と社会実装を推進します。メンバーの多くが、研究プロジェクトや国や自治体によるオープンデータの公開やデータ交換流通に関するプロジェクトに関わり、リンクト・データの技術の普及に努めています。 オープンデータを題材としたコンテスト“LODチャレンジ”の実施に協力しています。“LODチャレンジ”はリンクト・データの認知向上と関わる人々の交流、技術レベルの向上を促す目的で年に一度コンテストを実施しています。リンクト・オー
ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議<報告> 「2012年ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議(DC-2012)」(E988,E1121,E1232参照)が,2012年9月3日から7日にマレーシアのサラワク州クチンで開催された。 12回目となる今回は,「グローバルな課題に取組むためのメタデータ」をテーマに掲げ,Knowledge Technology Week 2012の一環として,人工知能やマルチエージェントを研究領域とするPRICAI及びPRIMA等の会議と合同で行われた。DC-2012には,日本からの7名を含む約50名が参加し,例年に比べて小規模ながらも,セマンティックウェブにおけるメタデータに関する最新動向の共有や意見交換が活発に行われた。 3日間の本会議に先立ち,3日及び4日のプレカンファレンスでは,セマンティックウェブ技術を適用したメタデータの設計・開発に必
国立国会図書館(NDL)は、「図書館Linked Dataインキュベータグループ最終報告書」(Library Linked Data Incubator Group Final Report)の日本語訳をウェブサイトに掲載しました。この報告書は、図書館データのウェブ上での相互運用性の向上を目的としてW3Cに設置された「図書館Linked Dataインキュベータグループ」が、図書館でLinked Dataを活用することの利点や方法等をまとめ、2011年10月に公開したものです。 図書館Linked Dataインキュベータグループ最終報告書 http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/standards/translation/XGR-lld-20111025.html 図書館Linked Dataインキュベータグループ最終報告書:ユースケース http://www.ndl
2012年5月9日に、W3Cが、ウェブにおけるLinked Dataの利用を促進することを目的として「Linked Data Platformワーキンググループ」を立ち上げたことを発表しました。Linked Dataを扱うためのRESTfulなAPI等から構成されるLinked Data Platformに関するW3C勧告(recommendation)を2014年3月に公開するという目標に向けて活動を行うそうです。 Linked Data Platform (LDP) Working Group Charter http://www.w3.org/2012/ldp/charter W3C Launches Linked Data Platform Working Group(W3C 2012/5/9付けニュース) http://www.w3.org/News/2012.html#entr
W3C Incubator Group Report 25 October 2011 This Version: http://www.w3.org/2005/Incubator/lld/XGR-lld-20111025/ Latest Published Version: http://www.w3.org/2005/Incubator/lld/XGR-lld/ Authors Thomas Baker, Dublin Core Metadata Initiative, US (W3C Invited Expert) Emmanuelle Bermès, Centre Pompidou, France (W3C Invited Expert) Karen Coyle, Consultant, US (W3C Invited Expert) Gordon Dunsire, Consulta
2012年1月27日付けで、RDAの合同運営委員会(JSC)が、RDAのキャリア種別、コンテンツ種別、メディア種別を記述する際に使われる語彙をLinked Dataとして公開したと発表しました。いずれも、メタデータスキーマや統制語彙等のレジストリである“Open Metadata Registry”に掲載されており、ステータスが“published”となっています。現在、語彙は英語とドイツ語で記述されているようですが、ドイツ語のほうはまだ提案(newly proposed)の段階であるとされています。また、将来的にはこれらの語彙とRDA/ONIXフレームワークとのマッピングが期待されているそうです。 Publication of RDA Content, Carrier, and Media Type Vocabularies (JSC 2012/1/27付け) http://www.rd
第3回LODチャレンジデー in 東京 2012年1月21日(土)開催 終了しました。 第1回LODチャレンジデー in 東京 2011年11月19日(土)開催 終了しました。 第1回LODチャレンジデー in 大阪 2011年12月3日(土)開催 終了しました。 第2回LODチャレンジデー in 東京 2011年12月3日(土)開催 終了しました。 Linked Open Data は、異なる情報源からのオープンなデータをつなぎ、直感的な方法で表示することによって、私たちに大きな利便性をもたらすことでしょう。本コンテストは、Linked Open Dataが私たちの生活や社会を変革する可能性を示すよい機会です。日本での関心を高めるすばらしいアイデアやアプリケーションが創出されることを願っています。 Linked Open Data can provide great benefit to
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