8730キロ離れた異国の地で、日本馬パンサラッサ(牡6、矢作)が快挙を成し遂げた。1着賞金13億円という世界最高賞金レースを逃げ切りで勝利。世界の競馬史に名を刻んだ。 海外G1で史上最多となる日本馬6頭が挑戦。“チームJAPAN”の力も受けて、昨年のドバイワールドC覇者カントリーグラマーなど世界の強豪を退けた。 最内枠から抜群のスタートを決めた。吉田豊騎手はこの日、この1鞍のみ。全神経を集中し、包まれるリスクもあった1番ゲートを追い風に変えた。矢作師も「スタートが決まったことが大きな勝因だった」と振り返った。 道中はジオグリフが2番手を追走。クラウンプライド、カフェファラオも好位から伸びて、直線半ばでは日本勢の掲示板独占かと思われた。最後は、ダートの本場・米国から参戦したカントリーグラマーが大外から強襲したが、パンサラッサがしのぎきった。 吉田豊騎手は「スタートが決まって、そこからは安心し