YRPユビキタス・ネットワーキング研究所と日立製作所 中央研究所は7月4日,通信方式にUWB(Ultra Wide Band)を採用した無線ICタグ「UWB Dice(仮称)」を公開した。両組織の共同開発である。 UWB Diceは電池を内蔵するアクティブ型のICタグ。2タイプ用意し,一つは,本体サイズを1cm角の立方体に収め,温度センサーを搭載した小型の製品(写真1)。外部にセンサーを接続できる。もう一つは,温度や加速度などのセンサーを用途に合わせて本体に搭載できる,ひとまわり大きな製品である(写真2)。YRPユビキタス・ネットワーキング研究所の所長を務める坂村健 東京大学教授は,「UWBを通信方式に採用し,これだけ小型のアクティブ・タグは世界初」と強調する(写真3)。 通信方式にUWBを採用することで,低消費電力や高速通信など,ICタグとして使いやすい機能を実現したという。 まず,電池