様々な種類の細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)の塊から、がん化の危険性の高い細胞を見つける方法を、山中伸弥・京都大学教授らが発見した。 13日に横浜市で始まった国際幹細胞学会で高橋和利・同大講師が発表した。iPS細胞の医療応用に向け、安全な細胞の選別に役立つ手法として期待される。 iPS細胞を再生医療に用いる際は、治療したい患部の細胞に変化させて移植する。ところが、その中に変化していないiPS細胞が混じっていると、「奇形腫」と呼ばれるがんができてしまう。そのため、iPS細胞をえり分けて取り除く必要がある。 山中教授らは、49種類のiPS細胞を培養して神経細胞に変える実験を行った。その結果、多くは95%程度の高い割合で神経細胞に変わる「良いiPS細胞」だった。一方で、神経への変化の割合が80~95%にとどまる「悪いiPS細胞」もあった。 そこで、良いiPS細胞と悪いiPS細胞のそれぞ