江戸初期の茶人で作庭の名人でもあった小堀遠州(1579~1647)が造った茶室「擁翠亭(ようすいてい)」が、京都市北区の古田織部美術館内の庭園で約150年ぶりに再建され、27日、報道陣に公開された。 擁翠亭は、遠州が江戸初期の寛永・正保年間(1624~48年)に、京都の金工師・後藤覚乗の依頼で覚乗の屋敷「擁翠園」(京都市上京区)に造った。 独立した茶室としては最も多い13の窓を持つことから「十三窓席」と呼ばれ、内部は明るく開放的。遠州が追求した「きれいさび」と呼ばれる美意識の極みとされる。 擁翠亭は江戸中期、京都の寺に移築されたが、1868(明治元)年の廃寺と同時に解体。図面と部材は京都の数寄屋大工の倉庫に保管されたが、その存在は長く忘れられていた。2000年ごろに見つかり、土壁や窓枠の一部などを補い再建した。 28日から入室料1500円で内部の見学ができる。問い合わせは古田織部美術館(0
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