JR東日本は18日、水素ハイブリッド(複合化)システムを搭載したエコ車両の実証実験を3月下旬に控え、試験車両を報道陣に公開した。実験走行は南武線の川崎-登戸(いずれも川崎市)などで実施。地方路線で多く走る軽油を燃料とするディーゼル車両について、将来的には二酸化炭素(CO2)を排出しない水素を使うハイブリッド車両に全て置き換える考えだ。 試験車両の名称は「HYBARI(ひばり)」。2両編成で水素燃料電池と蓄電池を電源とする。外観は水素燃料電池が排出する水のしぶきを表現した青色をベースとし、車内の座席シートは緑色を基調に山並みをイメージした。 床下には、連携しているトヨタ自動車が開発した燃料電池車「MIRAI(ミライ)」で使われている電池を設置。屋根の水素タンクとつないで発電し、走行だけでなく、空調や照明も稼働させる。水素は1回の充填(じゅうてん)で140キロ走れる。 水素発電は燃料の水素と空