かつての寝台特急「ブルートレイン」を遍路宿として生まれ変わらせたプロジェクトが、早くも困難な局面を迎えている。車体の移送から2年。4月8日に晴れて開業を迎えたが、待ち受けていたのは、厳しい現実だった。 香川・観音寺市の、雲辺寺ロープウェイ駐車場に置かれた「ブルートレイン」。青い塗装が目を引く車両を見つめる男性は、香川・善通寺市の岸井正樹さん。 この記事の画像(9枚) 岸井さんは、その道50年の大の鉄道ファン。中でも、小さいころから好きだったのが「ブルートレイン」。 そんな岸井さんが手掛けてきたのが、ブルートレインを遍路宿に生まれ変わらせるプロジェクト。2008年の引退後、鹿児島県で放置されていた車両を香川県に移送するなど、2021年4月から、観音寺市での開業に向けて準備を進めてきた。 岸井正樹さん: いろいろな壁に当たって、どうしようかということが何度もあった。やっとできたという感じ 多く