「子どもには学校のお弁当も作ってあげられない状態だったのでしばらく学校を休ませていましたが、フードバンクのおかげでお肉や魚を食べさせてあげることができました」 中学3年生の息子をもつシングルマザーの田中一恵さん(仮名)。田中さんは持病の悪化で、保育士の仕事が続けられなくなってしまった。当時、手元には現金数千円しかなかった。区役所の福祉事務所に相談したところ、「フードバンク」という支援団体の存在を知った。駆けこむようにフードバンクに支援を要請したところ、すぐさま毛布や食材が届けられた。「救われた。そんな思いでした」。(Yahoo!ニュース編集部) フードバンクとは、賞味期限が近づいたり、包装に印字ミスがあることなどで廃棄される予定だった食品を引き取り、無料で生活困窮者や福祉施設へ提供する活動のことだ。米国発祥で日本では2000年頃から広がり、現在全国で40以上の団体が活動している。フードバン