観光客に人気の中国の四川省にある樹齢1000年のイチョウ。秋に葉を落とす前、イチョウの葉は鮮やかな黄色に染まる。(PHOTOGRAPH BY VCG, GETTY IMAGES) 冬に向けて日々空気が冷たくなり、イチョウの木がその黄色い葉を落としている。(参考記事:「ドローンで撮った世界の紅葉10点」) 最初はゆっくりと、その後は突然に葉を落とし、道を黄色く埋め尽くすイチョウ。しかし、この現象が年々遅くなっていることを、世界の科学者たちは明らかにしつつある。気候変動の兆候だ。(参考記事:「北極は数十年で4℃上昇、温暖化は加速モードに」) 「『イチョウの木の一番の見頃はいつですか』とよく聞かれます。そのときは、10月21日と答えていました」と、300本以上のイチョウの木がある米バージニア大学ブランディ実験農園の責任者、デビッド・カー氏は言う。 1997年からこのイチョウ並木を管理しているカー
![実は絶滅危惧種のイチョウ、こうして生き延びた](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e67054a9215987e6463e52aca9009c57d2632132/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnatgeo.nikkeibp.co.jp%2Fatcl%2Fnews%2F20%2F120200705%2Fph_thumb.jpg)