写真家オレグ・ゾートフとイーダ・ルーチナは、シカやクジラ、驚くべき大自然をカメラに収めるため、チュクチ自治管区(チュコトカ)へ行った。彼らが撮影したチュコトカの風景はさながら壮大なサーガだ。トレチャコフ美術館でその展覧会が開かれる。 チュクチ半島はロシア最東端の半島だ。この過酷な大地にロシア最北端の街ペヴェクがある。ここでは一年の大部分、予測不能な強風が吹き付ける。この半島のツンドラには少数民族のチュクチ人やエスキモーなどが暮らしている。オレグ・ゾートフとイーダ・ルーチナの写真には、チュクチ半島の壮大な大自然と、太古と変わらぬ暮らしを営む人々の姿が収められている。 1. 惑星チュコトカ