2008年6月17日のブックマーク (5件)

  • 原則的であることについて - 内田樹の研究室

    原則として「ことに臨んでは無原則に対応する」ことにしている。 原則的にふるまうのはよいことであると言われるけれど、これは半真理であり、取り扱いに注意がいる。 というのは、原則的であることが必須である局面があり、原則的ではない方がよい局面があるからである。 その見極めがむずかしい。 例えば、親は子どもに対して原則的に対応しなければならない。 無原則な親は子どもにとってたいへん迷惑な存在だからである。 あるふるまいを昨日は叱り、今日はほめ、明日は無視するというふうな態度を続けると、子どもは社会性の獲得に支障を来す(統合失調の素因になるとベイトソンは論じている)。 子どもに対しては原則的に対応した方が、子どもは成長しやすい。 そういう親は「乗り越えやすい」からである。 親の立てる原則の無根拠や理不尽をひとつだけ指摘すれば、もう親を乗り越えた気になれる。 それでよいのである。 親はそのためにいるの

    kodaif
    kodaif 2008/06/17
    "このような経験を受け容れることができない。 自分が立てた原則に基づいて自分自身を鞭打ち、罵倒し、冷酷に断罪することにはずいぶん熱心だが、その強権的な原則そのもの妥当性については検証しようとしない。"
  • 中国が「好き」か「嫌い」かというような話はもう止めませんか - 内田樹の研究室

    朝刊を広げたら、週刊現代の新聞広告を目に入った。 特集は「中国、『好き』か『嫌い』か」。 なんと。 外交は好き嫌いでやるものではない。 小学生ではないのだから、「好き嫌い」で外交戦略を決するような愚かしいことは止めて欲しいものである。 どのような人がこのような特集に寄稿しているのか一瞥すると、「中華思想の骨法がわかれば中国は御しやすい」などという愚なるタイトルを掲げた文を草しているものがいる。 誰だ、このバカはと思ってみると、私の名前が書いてある。 う? そんなもの私は書いたのか? たしか十日ほどまえに「中国との付き合い方」というタイトルで寄稿を依頼された覚えがある。 週刊現代だったかもしれない。 その中に私は「好き嫌いで外交方針を起案するような愚かなことはいい加減やめたらどうか」ということを書いた。 外交戦略は先方がどのような国家像をもち、どのようなコスモロジーのうちにおのれを位置づけて

    kodaif
    kodaif 2008/06/17
    "どうして、「そのようなこと」が先方にとっては「主観的に合理的であり、かつ正義にかなっている」ように思えるのか、その判断の構造を理解しなければ、生産的な対話は始まらない。"
  • キャリアを考える - 内田樹の研究室

    「キャリアを考える」というタイトルのリレー式の講義の順番がまわってきた。 一回 90 分。80 人ほどの学生さんたちを相手に「キャリア教育」のために一席弁じる。 「キャリア教育」というプログラムの問題点についてはこれまでに何度か書いてきた。 就活の学生たちがもっとも苦しんでいるのは「適性・適職」というイデオロギーである。 このイデオロギーはRクルートをはじめとする就職情報産業によって組織的に流布されている。 就職情報産業は営利事業であるから、そこが主力商品であるところの「就職情報」に対するニーズを大量に、かつ継続的に求める「クライアント」を確保することに腐心するのは当たり前のことである。 学生諸君はまさにその「クライアント」である。 就職情報産業にとって「理想的なクライアント」とは、きわめて早い時期から(できれば入学と同時に)就活マインドに火が点き、以後在学中眼を血走らせて就職情報を渉猟し

    kodaif
    kodaif 2008/06/17
    "自分の本性であるとか、自分の能力であるとかいうものは自己評価するものではなく、「まわりが決めてくれること」なのであるから、それに任せておけばよろしい。"
  • 梅田望夫×まつもとゆきひろ対談 第2弾「ネットのエネルギーと個の幸福」(前編):ITpro

    梅田望夫 ミューズ・アソシエイツ社長 パシフィカファンド共同代表,はてな取締役 著書に『ウェブ進化論』(ちくま新書)など Blog「My Life Between Silicon Valley and Japan」 まつもとゆきひろ ネットワーク応用通信研究所 フェロー 楽天 楽天技術研究所フェロー Rubyアソシエーション理事長。Rubyの作者 Blog「Matzにっき」 「ウェブ時代5つの定理 この言葉が未来を切り開く!」,「私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる」(齋藤孝氏との共著)などの著者である梅田望夫氏と,Rubyの作者まつもとゆきひろ氏。2007年末に行われた対談のあとにあがった「話し足りない」との声から,2回目の対談が実現した。ネットのエネルギーをポジティブに向ける方法,オープンソースの強靱さ,個人が幸福になるためには――ウェブの未来をひらく2人が語り明かす。 ---前回の

    梅田望夫×まつもとゆきひろ対談 第2弾「ネットのエネルギーと個の幸福」(前編):ITpro
    kodaif
    kodaif 2008/06/17
    "自分はこんなふうにしてうまくいきました,という話はできるわけですけど,でも他の人が同じことをやって成功する保証はない。じゃあどうすればうまくいくのか,と問われると,そんなものはない,というのが答え"
  • システム開発生産性が最も高い言語:ITpro

    10年くらい前、システム開発の生産性をいかにして上げるか、というテーマで取材をした時、CASE(コンピュータ支援によるソフトウエア・エンジニアリング)やシステム開発方法論に詳しいコンサルタントに会った。一通りの話が終わった頃、「ところで開発生産性が一番高い言語は何でしょうか」と聞いてみた。彼が挙げた言語は筆者にとって意外なものであった。 「それは間違いなく、えくせるでしょう」。 間抜けな話だが、「えくせる」と聞いて筆者はまったく新しい言語が登場したのかと思った。すぐにExcelだと気付いたが、「表計算のあれですか」と寝ぼけたことを言ってしまった。そのコンサルタントは「お前は何も知らないなあ」という表情をしながら、それを口に出すことはせず、「まあ、表計算ソフトと言えばそうですが、相当なことができますよ。Excelのマクロでさっと実現できる処理を通常の言語で記述しようとすると、桁違いのステップ

    システム開発生産性が最も高い言語:ITpro
    kodaif
    kodaif 2008/06/17
    "「まあ、表計算ソフトと言えばそうですが、相当なことができますよ。Excelのマクロでさっと実現できる処理を通常の言語で記述しようとすると、桁違いのステップ数が必要です」"