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紙の雑誌向けデータをPDF化してiPad上で読めるようにしたコンテンツは多い。ただし、元々紙を前提にデザインされた雑誌は、当たり前だが紙で読むのがもっとも適している。そんななか、毎日新聞社が発売したiPad専用写真誌の「photoJ.」(フォトジェイドット)がiPadユーザーの間で話題だ。このphotoJ.の制作・デザインを手掛けるクロスデザインの代表取締役である黒須 信宏氏にiPad向け雑誌の制作や紙の雑誌との違いなどについて聞いた。(聞き手は大谷 晃司=日経NETWORK) photoJ.の制作環境を教えてください。 (米国の雑誌である)TimeのiPad版と同じシステムで作っています。オランダのWoodWing社が開発した(米Adobe SystemsのDTPソフトである)InDesignのワークフローを効率化しコンテンツを管理するためのシステムです。このシステムにInDesignの
GoはGoogleが中心となってオープンソースで開発が進んでいるプログラミング言語です。いろいろなプログラミング言語の良いところを採り入れたGoは、様々な“顔”を持っています。Go言語の生まれた背景や特徴などについて、グーグルのソフトウェアエンジニアである鵜飼文敏氏にお話を伺いました。 Goが生まれた経緯や背景について教えてください。 Googleの中には検索エンジンや「Google App Engine」など、様々なサーバーがたくさんあるのですが、その中でスピードを要求する部分ではC++を使っています。ただ、C++は実行速度は速いのですが、ビルドに非常に時間がかかります。社内では分散コンパイル環境を作っていますが、仮に検索エンジンのサーバーを1台のマシンでビルドしようとすると、1日くらいの単位で時間を見ておかなければなりません。CPUなどが速くなっているのにコンパイルが遅いというのは何か
ガートナー ジャパンのクライアント技術担当アナリスト2人に、2010年の注目点を聞いた。2人めはハードウエア分野担当の蒔田佳苗氏。機器の選択肢が多様化する中、蒔田氏は「パソコンの存在理由が問われている」と話す。今年後半にも登場するとみられるグーグルの「Chrome OS」搭載ネットブックについては、市場の広がりは限定的とみる。 米国の大手コンピュータメーカーは、相次いでタブレットパソコンを発表した。ネットブックも伸長が著しい。こうした動きをどうみるか。 現在は、パソコンの存在理由を問われる時期に来ていると言える。例えばクラウドが普及すれば、端末側に高い処理能力は必要ないという議論もある。 安価なネットブックが普及した結果、主流であるA4ノートにも価格破壊が起きている。パソコンの使い方も、文章を作ったり編集したりといった用途以外での使い方がどんどん増えている。動画の閲覧やゲームが代表例だ。
「あなたの夢は何か」と聞かれると答えに窮して下を向きたくなる。「将来をどう考えているのか」という質問も苦手である。社会人になるずっと前からそうであった。今抱えている仕事をうまく仕上げたいとか、面白い話を聞いたからすぐ原稿に書きたいとか、直近のことならば「こうしたい」という考えが出てくるが、少し先の話になると途端に頭が回らなくなる。 だからと言って「先のことなど考えていない」と居直るわけにはいかない。筆者はドラッカー学会会員であるので、ピーター・ドラッカー氏が書いている通り、「何によって覚えられたいか」という質問を自分に向けることを数年前から続けている。 将来、自分が死んだ時、世間や周りから、どういう人であったと言ってもらいたいか。つまり、個人の夢、個人のビジョンを継続して考えなさい、ということだ。毎年あれこれ考えた結果を一文にまとめ、手帳に書き付けているものの、それをここで披露するのは恥ず
ITproが米Amazon Web Servicesのクラウド・サービス「Amazon EC2」を使い始めてから1年半。当時ベータ版だったEC2は、正式サービスになり、データセンターの数が増え、米国東海岸だけでなく西海岸のデータセンターも選べるようになった。 これまで運用を担当してきて気がついたことがある。データセンターによってCPUの新しさが違うのだ。 データセンターによるCPUの違いを確認できるのは、起動するセンターをユーザーが選べるからだ。仮想マシンを時間貸しするサービスであるEC2は、米国東海岸に4センター、同西海岸に2センター、欧州に2センターの計8センターを抱える。それぞれのセンターの場所は同時障害の恐れが少なくなるよう、物理的に離れている。 ユーザーはこれらのセンターを、冗長化などの目的で明示的に指定できる。起動後にCPUを確認するコマンド(Linuxならcat /proc/
ITベンダーは「新たな成長路線への回帰」に備えたビジネス戦略を策定するタイミングにある。IT市場は“視界ゼロ”の中にあるが、景気が回復してからビジネス戦略を策定し始めていては、すでに手遅れということになる。IT市場は景気後退期の中で静止しているように見えるが、成長路線への回帰に向かって動き出している。 ガートナーでは、「IT 投資Trend Index」という手法を用いて、IT投資およびIT市場の動向を分析している。IT 投資Trend Indexは、ユーザー企業におけるIT投資の姿勢を示す数値だ。プラスに振れるに従いユーザー企業のIT投資は積極的になり、マイナスに振れるに従いユーザー企業のIT投資は消極的になることを意味する。 2009年5月に発表した日本のIT 投資Trend Indexは、マイナス5.3という非常に低いレベルにあった。ガートナーでは、景気後退期において、こうした数値が
止めるのは難しい、クラウドの非対称性を認識せよ 米アクセンチュア テクノロジーラボ チーフサイエンティスト キショア・スワミナサン氏 そもそも企業がクラウドコンピューティングを使い始める前に注意すべき点が大きく三つあると考えています。まずは「SLA(サービスレベル・アグリーメント)」です。SLAというと多くの企業は可用性にばかり目を向けます。ですがSLAの構成要素は、セキュリティ、価格、利用可能なインターネットの速度など多くの項目で構成されています。企業がクラウドコンピューティングを活用するうえで確認すべき項目は非常に多いのです。 二つめは「インターネットはまだ遅い」という認識を持つことです。今のインターネットでは、大量のトランザクションデータを扱うシステムで利用するには回線のスピードが十分に確保できないでしょう。システムが計算した結果を受け取るだけならば、問題はないかもしれません。ですが
止めるのは難しい、クラウドの非対称性を認識せよ 米アクセンチュア テクノロジーラボ チーフサイエンティスト キショア・スワミナサン氏 「クラウドコンピューティングは利用するのは簡単だが、利用を止めるのは難しい。この点を考えているだろうか」。米アクセンチュアの研究機関であるテクノロジーラボでチーフサイエンティストを務めるキショア・スワミナサン氏は、システム部門にこう疑問を投げかける。米国の最新事例を挙げながら、「クラウドの活用は複雑になっている」と同氏は分析する。(聞き手は、木村 岳史=日経コンピュータ編集長) 2009年から10年にかけての企業システムの分野のトレンドをどうみているか。 2009年はクラウドコンピューティングが浸透したのは間違いありません。10年はクラウドコンピューティングを利用する企業を取り巻く状況が、より複雑化するとみています。すでにいくつか問題が起こり始めている。 企
ガートナーでは、今後のユーザー企業のソーシング戦略に大きな影響を与える要素として「技術進化」「経営における『不確実』『不連続』の常態化」「グローバリゼーションの加速」の3点に注目している。2010年は、こうした新しい要素の影響とその変化を見据えてソーシング戦略を見直し、最適なソーシングのあり方を確立するための重要な年と位置づけられる。そしてIT市場は景気後退期の中で静止しているように見えるが、成長路線への回帰に向かって動き出している。 ソーシング戦略を考える上で、対応を検討すべきテクノロジやトレンドは多々ある。その中で、「グローバルソーシング」と「ベンダーマネジメント」は2010年のポイントとして強調したい。前者は多様なスキルセットやサービスへのアクセスを可能にするもの。後者はアウトソーシングにおけるベンダーのパフォーマンスを最大化するものだ。いずれもユーザー企業にとって、効果の高いソーシ
他人の書いたソースコードを読むことはプログラミング能力の向上に役立つ、と聞いたことがある人は多いだろう。例えば、Rubyの開発者として有名なまつもとゆきひろ氏は、自らが監訳者の一人である書籍「Code Reading -- オープンソースから学ぶソフトウェア開発技法」(毎日コミュニケーションズ発行)の序文で、「ソースコードこそソフトウェアのすべての知識の源」であり、「効率よくソースコードを読むことは、効率よく自分の能力を向上させることにつながります」と書いている。 一方で、ソースコードを読むための環境も整った。オープンソースが一般化することで、入手できるソースコードは質、量ともに、一昔前とは比べ物にならないほど充実した。 しかし、自らのスキルアップを目指して、実際にオープンソースなどのコードを読んでいる人は、さほど多くないだろう。他人の書いたソースコードを読むのは、既存プログラムの保守や追
クラウド以外の二つの柱について具体策を聞かせてください。企業向けのソリューション・ビジネスでは、パートナーと一緒に、新たな施策を次々に打ち出していますね。 マイクロソフトの売り上げの内訳を世界の拠点ごとに見ると、日本と欧米では大きな違いがあります。サーバー・ソフトやアプリケーションなどの企業向けソリューション製品と、OSやOfficeといったボリュームゾーン製品を比較した場合、日本は欧米に比べて企業向けソリューション製品の割合が低いのです。 企業のオープン・システムへのシフトが他国に比べて遅れていることや、当社の努力不足など、原因はいくつか考えられますが、特に大きいのは、パートナーとの連携がまだ弱いことです。 当社が企業向けソリューション・ビジネスを拡大していくには、パートナーとの連携を強化することが何よりも大事です。当社にとっては、ここがビジネスの“伸びしろ”だからです。パートナー連携は
以前、セールスフォース・ドットコムの幹部から「日本では(アプリケーション・サービスをそのまま使うのではなく)PaaS上でサービスをカスタム開発したいという需要が、欧米に比べてはるかに多い」と聞いたことがあります。Azureの国内事業では、やはりカスタム開発に重点を置きますか。 現時点では、特にカスタム開発に重点を置くという考えはありません。お客様のニーズによって、結果的に比重が決まると考えています。 Azure上のサービスは、その成り立ちから見て四つの種類に分かれます。一つ目は当社自身が提供するサービス(SQL Azure、AppFabricなど)、二つ目はISV(独立系ソフトウエア会社)の既存パッケージをAzure上に移植するもの、三つ目はお客様の要件に基づいてAzure上で新規にカスタム開発するアプリケーション、そして最後がお客様の既存アプリケーションをAzure上に移植するもの、です
徹底したパートナー連携が “クラウド元年”のカギ マイクロソフト 代表執行役 社長 兼 米マイクロソフト コーポレートバイスプレジデント 樋口 泰行 氏 「ベンダーの論理を押し付けてはダメ。お客様の経営課題を頭に入れながら相談に乗れる会社にならないと」――。マイクロソフトの樋口社長は、かつてユーザー企業であるダイエーの経営再建に取り組んだ時代の経験を踏まえて、自社の姿勢をこう戒める。その樋口社長に、同社が“クラウド元年”と位置づける2010年の事業戦略をじっくり語ってもらった。企業向けソリューション事業もクラウド事業も、パートナーとの連携強化が最大のカギになるという。(聞き手は 吉田 琢也=ITpro編集長) 大手IT企業のトップとして、今年の景気動向や企業の経営環境をどう見ていますか。 景気は回復の方向にありますが、まだまだ予断を許さない状況です。特にグローバル展開している製造業のお客様
すべての企業ではないが、多くの外資系ITベンダーの中で日本法人の地位が低下しているという。以前からそんな傾向があったが、最近、とみに顕著になったようだ。その結果、ユーザー企業は「最先端の技術・製品情報がなかなか入手できない」とか、「日本企業のニーズが製品の改善に反映されない」といった不満を募らせる。となると、日本のITベンダーのやるべきことは、その立ち位置からすると、明確なはずだが。 外資系ITベンダーにおいて日本法人の地位が低下するのは、ある意味、仕方がないことだ。日本経済については、「失われた10年」がいつの間にか「失われた15年」になり、今や「失われた20年」なんて縁起でもない話がささやかれている。その真偽はともかく、日本市場の成長力が衰えているのは事実で、停滞する市場に対してはどんな企業でも優先順位や関心を低下させる。まして、株主や投資家から高成長を義務付けられている外資系ITベン
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