ブックマーク / kenmogi.cocolog-nifty.com (6)

  • 茂木健一郎 クオリア日記: 表現者は言い訳をしてはいけない、ということはさ、つまり、伝えることはディスコミュニケーションと不可分ということなんだよ。

    表現者は言い訳をしてはいけない、ということはさ、つまり、伝えることはディスコミュニケーションと不可分ということなんだよ。 風花のドアを開けたら、中森明夫さんの姿がまずは見えて、カウンターに近づいたら、すぐ横に東浩紀さんのグループが座っていた。それで、東さんと久しぶりにいろいろ話した。 元気で、言葉に力がある。ブンガク的な言い切りのセンスというのはなかなか世にはないものだから、東さんさすがだな、と思って聞いているうちに、ああ、そうかと気付きが訪れた。 表現者は言い訳をしてはいけない、ということはさ、つまり、伝えることはディスコミュニケーションと不可分ということなんだよ。 そうだったのだ。表現するということは、つまり、相手とのコミュニケーション打ち切りの宣言でもあり、だからこそ、表現者は言い訳をしてはいけないんだ。 なぜか、湾岸スタジオでの松人志さんの表情がうかんだ。松さんの顔の表情、しぐ

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    kodaif 2010/11/03
    "伝えることはディスコミュニケーションと不可分ということなんだよ。そうだったのだ。表現するということは、つまり、相手とのコミュニケーション打ち切りの宣言でもあり、だからこそ、表現者は言い訳をしてはいけ
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 脱・就活―朝日新聞社説について

    2010年9月19日付の朝日新聞社説で、新卒一括採用の問題が取り上げられました。(ツイッター上で、私に教えて下さった方、ありがとう)。 日の新聞社のwebは、いつ記事が消えるかわからないので、ここにまずは全文引用します。 引用元:http://bit.ly/aKT7XO ___________ 脱・就活―「新卒一括」を変えよう 若者の悲鳴が、毎週のように投書欄に載る。「就職が決まらない。この言葉が明けても暮れても心の中に住みついて離れない」「内定が取れないと、学内でも負け組扱い。就職するために大学に入ったんじゃない」 大学生の就職活動は、3年生の秋が来る前から格化している。既にいくつかのインターンシップを終え、これから企業のセミナーや説明会シーズンだ。冬はエントリーシートをせっせと埋め、春をまたいで面接を繰り返す。 就活という長距離レースに、大学教育は大きく侵されている。 企業は採用

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    kodaif 2010/09/20
    "学歴(新卒か、既卒かなど)を考慮することは構わない。しかし、学歴について、新卒、ないしは卒業後3年以内であることを、形式的要件として求めることは「違法」であると、明確に規定すべきと考えます。"
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 日本の大学入試は「プロクラステスのベッド」である

    の大学入試問題は、文部科学省の定めた「高校」までのカリキュラムの中で、思考能力を求められる問題が出題される。 そのレベルは、たとえば、アメリカのSAT(Scholastic Aptitude Test)、ACT(American College Testing)などの試験に比べて、格段に高い。 そのことは、たとえば、このSAT practice test http://www.proprofs.com/sat/exams/practice-tests.shtml# と、2010年度前期 東京大学入試問題 http://www.yozemi.ac.jp/nyushi/sokuho/recent/tokyo/zenki/index.html を比較すれば明かだろう。 このことは、大学入学時点での日の高校生の学力水準を高めに保つ効果を持つかもしれない。一方で、日の大学入試は、「プロクラス

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    kodaif 2010/06/26
    "本当は、さっさと量子力学や統計力学、線型代数か解析幾何の進んだ内容を修得すれば良いのに、18歳の段階では、いつまで経っても高校のカリキュラムの範囲であれこれと勉強をしなければならないことになる。"
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 直接性の原理

    最近、日の地方を旅していて思うことは、「ここもまた、文明の中心であるはずだ」ということである。 都会と田舎、という時の見方が変わった。インターネットが登場することによって、日のどこにいても、世界の文明の坩堝(crucible)の中に、身を投げ込むことが可能となった。 そのことに気付くということが、新時代に輝く上ではどうしても必要なことだと思う。 ハーバードのサンデル教授の「正義」に関する講義を、ネットで簡単に見ることができる。 http://www.justiceharvard.org/ インターネットの登場前だったら、ボストンに旅行して教室に潜るか、苦労して録画したビデオを手に入れなければならなかったろう。 しかし今は、直接つながることができる。そのことの重大な意味に、少しずつ多くの人が気付いていくだろう。 直接性(immediacy)が支配するということは、言い方を変えれば、媒介物

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    kodaif 2010/06/02
    "登場することによって、日本のどこにいても、世界の文明の坩堝(crucible)の中に、身を投げ込むことが可能となった。そのことに気付くということが、新時代に輝く上ではどうしても必要なことだと思う。"
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 「ガラパゴス化」を通して地球規模で連帯すること

    自分たちのやっていることが、その地域だけでしか通用しない「ガラパゴス化」の問題は、置かれた文脈に(過剰に)適応する日人において、特に顕著に見られることかもしれない。日が地理的に孤立していることや、自分たちだけでも何とか回していけるだけの「市場規模」を持っていることは、日の「ガラパゴス化」の劇症化に寄与していることだろう。 一方で、インターネットに象徴される相互依存関係の緊密化に伴い、イノベーションや競争のダイナミクスが世界規模で「単連結化」され、その中でさまざまなデファクト・スタンダードが錬成され、リンガ・フランカとしての英語の力が強まる現在において、「ガラパゴス化」を強いられているのは日だけの現象ではない。 たとえば、ドイツの人たちと話していると、組織や肩書きにこだわる傾向が、日人とは別の意味で見られる。フランス人には、「グランゼコール」など、ある定められた「エリート・コース」

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    kodaif 2010/06/02
    "世界規模で「単連結化」され、その中でさまざまなデファクト・スタンダードが錬成され、リンガ・フランカとしての英語の力が強まる現在において、「ガラパゴス化」を強いられているのは日本だけの現象ではない。"
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 「雑経験」が大切なゆえん

    人間の能力というのは 不思議なもので、 何がどこで役に立つかわからない。 自分が経験したこと、 取り組んだことが、脳の中で 分解され、育まれ、 思わぬかたちで生の支えに なってくれる。 その脈絡は、なかなか読み切れる ものではない。 『バザールでござーる』 や『ドンタコス』、『モルツ』などの コマーシャルや「ピタゴラスィッチ」 で有名な佐藤雅彦さんは、 学生時代はホッケーをやっていたのだという。 ものすごいスピードで飛んで来る パックに、スティックを突き出す。 そのタイミングを合わせるのが、 最初から得意だったという。 そのような時間感覚と、 佐藤さんのCMの何とも言えない リズム感覚の冴えは、関係している ように思う。 アインシュタインは、大学卒業後 職がなくて、しばらく家庭教師などを していつないだあと、 特許局の職員となった。 「街の発明家」が持ちこむ 混沌としたアイデアを 聞き、

    kodaif
    kodaif 2010/01/11
    "不思議なもので、何がどこで役に立つかわからない。自分が経験したこと、取り組んだことが、脳の中で分解され、育まれ、思わぬかたちで生の支えになってくれる。その脈絡は、なかなか読み切れるものではない。"
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