前回から始まった本連載、今回からいよいよ Java のソースコードと対比しながら、 UML の各ダイアグラムについて解説していきたいと思います。今回は、 UML の中でも最も使用される「クラス図」と「パッケージ図」についてとりあげます。「クラス図」と「パッケージ図」はシステムの論理的な ( 静的な ) 構造を表すダイアグラムです。 本記事で使用しているソースコード(スケジューラ)の完全版がダウンロードできます。ご活用ください。 scheduler-20020628.zip 1. ケース・スタディのおさらい まず最初に、前回提示したケース・スタディを簡単におさらいしておきたいと思います。 ある中堅ソフトウェア会社に勤める Chen 君は、リーダーの Jun 先輩から、チームで使用しているスケジューラのドキュメント作成と機能追加を依頼されました。これは、転勤してしまった Mika さんが、以前