東日本大震災発生翌日の3月12日、震度6強などの地震が長野県栄村(人口約2300人)を襲ってから7カ月が過ぎました。3人の人命を奪い、家屋や農地に多大な被害を及ぼしました。小さな集落ごとにコメ作りで生きる村の再生の足どりは―。同村を訪ねました。(大星史路) 10月中旬。崩落部分にブルーシートがかけられたままになっている田んぼや斜面、壊れた家屋の解体や修復する光景が集落のいたるところにありました。 被害が最もひどかった青倉地区では、58世帯中、4割の24世帯が家屋を解体しました。道路の両側に建ち並んでいた家屋が平地となり、震災前と風景が一変していました。 被災した家屋は、全壊33棟、大規模半壊21棟、半壊148棟、一部損壊486棟。家屋の解体費用は、日本共産党が要求して、村の全額負担になりました。 家屋の修復や再建にかかる個人の費用は、数百万円から1000万円にもなる人もいます。地震により土