瀬戸内に春の訪れを告げるイカナゴのシンコ漁について大阪湾と播磨灘の漁業者らでつくる検討会議は20日、今年の漁の解禁日を26日に決めた。前年より2日早い。今年は不漁が予測されているが、成育が順調なため例年並みの日程での解禁とした。 同会議は、兵庫県と大阪府の両水産技術センターによる漁況予報と、漁業者による試験操業の結果などを基に解禁日を設定。県水産課によると、20日に試験操業を実施したところ、シンコは規定の3センチをおおむね超えていたという。 シンコはイカナゴの稚魚で、甘辛く炊く「くぎ煮」を作る風習が各地で親しまれている。しかし、今年は県立農林水産技術総合センター水産技術センター(明石市)が不漁傾向を予測。「1987年以降で最低となる恐れがある」としている。(西井由比子)