Band Act the pillows '90年代のオルタナティブ・ロックを独自のセンスで取り入れた音楽性、そして、山中さわお(V&G)の孤高の魂から紡ぎ出されるリリックによって、ロック・ファンからの絶大な支持を得ているthe pillows。Mr.Childrenとも交流の深い彼らが最終日のBand Actとして登場、攻撃的なステージを見せつけた。 厚い雲が覆ったままの午後4時50分、メンバーがステージに姿を見せ、そのまま1曲目の「インスタント ミュージック」へと突入する。エッジの効きまくったギター・サウンド(まちがいなく、この日いちばんの爆音!)、独特のポップ・テイストを織り交ぜたメロディ、“くだらない音楽はくたばってしまえ!”というアグレッシブな歌詞がひとつになり、フィールド全体に広がっていく。 さらに山中の10代のころの感情が投影された−−理想の自分とかけ離れているという焦燥
Bank Band with Great Artists Cocco 最終日、第1部最後のGreat Artistとして登場したのは、デビュー15周年を迎えたCocco。 沖縄の海を思わせるような、エメラルド・グリーンを基調としたドレスに身を包んだ彼女が「Heaven's hell」の最初のフレーズ(「いま やっと/首に手を掛け/やさしい話/手繰ろうと」)を歌い始めた瞬間、会場全体が美しい静寂に包まれる。震えるような衝撃と心が浄化されるような感動が同時に伝わってきて、全身全霊で歌う彼女から目が離せなくなってしまう。 「このステージに立つのは2回目です。歌う場所をありがと。歌を歌います。ありがと」。 少し震える声でそんなふうに語ったあと、「絹ずれ」へ。 豊かな広がりをたたえたバンド・サウンドと一体化するように、激しく前後の身体を揺らしながら歌声を響かせるCocco。存在のすべてが歌そ
Bank Band with Great Artists Chara 「やさしい気持ち」のイントロにのせ、「天国からもらった声だね、きっと」と櫻井が紹介をすると、「Yeah!」とパワフルな声と共にCharaがステージに現れた。 サビの前には「歌って!!」と、客席を促し「手を繋ごう〜」の大合唱になる。曲の最後に「みんなタオルとかもってる?投げちゃう?」と問いかけると、つま恋の空に色とりどりのタオルが舞った。落ちていくタオルを見ながら、「隣の人のタオル……そして会話が広がって(笑)」。タオル投げをきっかけに、知らない人とも会話が出来たらいいというCharaの素敵な計らいだ。 「大丈夫?具合悪いひといない?具合悪かったら隣の人に遠慮なく。言葉って大事だし、雰囲気読むのも大事だし」 なるほど。一昨日、昨日より気温が下がったとはいえ、まだまだ熱中症など、油断は禁物。タオル投げで隣の人のことも気
Bank Band with Great Artists RHYMESTER 3人が登場するなり、場内のムードが一変する――さすがは“キング・オブ・ステージ”、国内最強のヒップホップ・グループといって過言じゃないRHYMESTER(ライムスター)! 「パーティ・ピーポー調子どう!? アガッていこうぜー!」(宇多丸)と冒頭の「Just Do It!」から一気にヒートアップ。会場に汗ばむようなクラブの熱気を運んでみせる。 「この手のジャンルで、もっとも好きな方々です。荒々しいなかにも、ものすごくジェントルなの。こんなかっこいい人たち、なかなかいません!」との櫻井の賛辞は、まったくもって誇張ではないのだ。 「櫻井さんにいいこと言ってもらったから、アゲてこうぜピーポー!」と宇多丸はさらに口角泡とばし、MUMMY-Dと共に流れるようなライムを響かせ、オーディエンスも腕を大きくバウンス……Yes
Bank Band with Great Artists 秦 基博 「俺、この人の声になりたかった。すげえいい声なんだ」という櫻井のMCに導かれ、ちょっと照れたような表情で登場した秦 基博。 「つま恋、楽しんでますか!」という挨拶ともにアコースティック・ギターのフレーズが鳴り始める。 「アイ」。 美しく、大らかなメロディのなかで、人を愛することの切なさ、怖さ、素晴らしさを描き出したこの曲を、すべてのオーディエンスがしっかり聴き入っている。 蝉の声、風の音といっしょに、深い思いが込められた歌をじっくりと堪能する−−それはまさに豊かな自然に囲まれたap bank fesならではの光景だろう。 「3.11の震災以降、愛とか、いろいろな言葉の意味が変わりました。ミュージシャンとして、人間として、これからどうやって生きていけばいいか考えて、すごく基本的なことだけど、シンプルに素直に生きてい
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