織田選手のメダル獲得を期待して清洲城前で気勢をあげる人たち=愛知県清須市で2010年2月19日午前、渡辺隆文撮影 バンクーバー冬季五輪・フィギュアスケート男子のショートプログラムで4位に付け、フリーでメダルを目指す織田信成選手は、戦国武将、織田信長の末裔(まつえい)としても知られる。本能寺の変(1582年)で信長に謀反を起こした明智光秀や、戦国時代に覇を競った武田信玄など他の戦国武将の子孫も、織田選手の“天下取り”に熱い視線を送る。 「死に追いやった側なので、織田家には引け目を感じてきた」。光秀の子、於寉丸(おづるまる)の血筋を引くという横浜市の会社役員で歴史研究家の明智憲三郎さん(62)は話す。「本能寺の変がなければ、徳川家でなく織田家が天下を取ったかもしれず、道を閉ざしたことは申し訳ない。織田選手にはバンクーバーで天下を取ってほしい」とエールを送る。 これに対して神奈川県相模原市の元公
サッカーの日本リーグが創設された1965年以降、唯一2部降格のなかった千葉(日本リーグ時は古河電工)が来季、J2に戦いの場を移す。ユース(高校年代)などから続々と有望選手を輩出した流れは停滞し、来季は育成年代のコーチを半数以上入れ替えるが、この年代は指導の継続性が重要なだけに「名門再建」への道は平たんではない。【江連能弘】 千葉のジュニアユース(中学年代)やユースは山口智(ガ大阪)、中村直志(名古屋)、村井慎二(磐田)、阿部勇樹(浦和)、佐藤勇人(京都)寿人(広島)兄弟ら、毎年のように日本代表級の選手を生んだが、いずれも現在はクラブを離れた。現所属選手では、小学生から千葉一筋の工藤浩平がユースから昇格した03年を最後に、トップチーム定着は途切れている。 学校の部活動と違い、育成からトップまで一貫した方針で指導できるクラブの利点を生かせなかった。習志野市と市原市にジュニアユースを置いていたが
未発見だった小林一茶の2句などが書かれた「六番日記」の一部=長野県信濃町立一茶記念館で2009年4月13日、大平明日香撮影 江戸時代の俳人、小林一茶(1763~1827)の未発見の俳句2句が長野県内で見つかった。日記と俳句を記した「句日記」の掛け軸が、出身地の同県信濃町の町立一茶記念館に持ち込まれ一茶自筆と分かった。 記念館によると俳句が書かれていたのは一茶の「六番日記」で、1808(文化5)年4月2日付の2ページ分。「菜の虫ハ化して飛けり朝の月」「羽根生へてな虫ハとぶぞ引がへる」の2句があった。江戸時代の和歌集に登場する架空の美女「玉藻の前」から連想し詠んだとみられる。 県内の骨董(こっとう)店が持ち込み、一茶研究の矢羽勝幸・二松学舎大教授(俳文学)が、冊子にするために開けられた穴の位置が過去に発見された六番日記と同一である点などから本物と断定した。他の俳人との連句や松尾芭蕉、論語な
米俳優キアヌ・リーブスさん主演のSF映画「地球が静止する日」(スコット・デリクソン監督)のDVD&ブルーレイディスクの発売記念イベントが12日、東京都内であり、毒舌を売りに再ブレークしている元「猿岩石」のお笑い芸人、有吉弘行さん(34)らが登場した。 タレントの北野誠さんが無期限謹慎になっている原因が「毒舌が売りのラジオ番組の内容」と報じられていることについて、有吉さんは、「すごいですねー、ええ。すごいですねとしか言えません」と慎重に言葉を選んだ。ただ、DVDのタイトルに引っかけた「地球が静止する日には何がしたいか」との問いには、「今までタブーだった人の悪口でも言いに行きますかね」。 映画は「ウエストサイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」などを手がけたロバート・ワイズ監督によるSF映画「地球の静止する日」(1951年)のリメーク。ニューヨークに降り立った宇宙からの使者クラトゥ(リーブ
5日、89歳で死去した評論家の加藤周一さんは、「雑種文化論」など幅広い評論で知られた。ヨーロッパの大学で初の日本人の主任教授となるなど、国際的知識人として活躍。時事問題でも積極的に発言した。 1951年からフランスに留学。帰国後、カナダ・ブリティッシュコロンビア大教授などを経て、69年、ベルリン自由大東アジア研究所日本科主任教授に就任。日本文学などを講義した。76年に上智大教授となって以降も、スイス・ジュネーブ大、英ケンブリッジ大の客員教授を務めた。 論壇での「雑種文化論」も、最初の海外経験でヨーロッパ文化の統一性に打たれたことから生まれた。日本文化を元来の日本的なものと西洋化されたものの絡み合いと再定義した。後年、幅広い知見を生かして、平凡社「大百科事典」編集長も林達夫から引き継いだ。朝日新聞の連載エッセー「夕陽妄語」は、84年から24年間続いた。 被爆直後の広島を、医学調査団の一員とし
家計簿は、時代の空気から景気、物価、賃金の動向、税・社会保障の仕組みまで映す鏡。第1部の「転機の構図」は、人生の節目を迎えたときどう向き合うのか。人々の営み、この国の成り立ちを見つめ直します。 ◇年収380万円「我慢強制、ふびん」/一人っ子に年250万円支出 「妻は子どもを欲しがっている。しかし、子ども1人を育てるのにいくらかかるのか、不安。産むのをあきらめかけている」 近畿圏の山あいで農業を営む男性(35)は、家計簿を見ながら語った。5年前、脱サラして農家に。朝8時から畑に出てミズナやコマツナを作り、夜は毎日、夜10時過ぎまで塾で教える。ここ数年の手取り収入は平均で年約220万円。介護施設で働く妻(33)も約160万円を稼ぎ、手取りは計380万円になる。貯蓄は農地や機材を買ってほとんどなくなったが、出費を300万円以下に抑え年80万円以上の黒字だ。 子どもをためらい始めたのは、同年代の友
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