滋賀県立琵琶湖博物館のレストラン「にほのうみ」の看板メニュー「バス天丼」=草津市下物町 「生態系を乱す外来魚を食べて退治しよう」と滋賀県が提唱した琵琶湖のブラックバス料理が苦境に立っている。仕入れ値が高く、サンマやサバどころか、養殖のタイをもしのぐ「高級魚」だからだ。滋賀県庁食堂は、2年半続いた料理の販売を中止した。 県庁食堂「かいつぶり」がバス料理をメニューから外したのは3月。業者から仕入れてきたが、値段が1.5倍になり、安い輸入牛肉よりも高くなったためだ。 これまでは週替わりで、レモンムニエルやマスタードパン粉焼き、マカロニグラタンなど130種類のメニューを提供してきた。 あっさりした味で多いときには1日20食以上が出る日もあった。しかし、1皿の値段は260〜300円。サンマ塩焼き(190円)やサバ生姜(しょうが)煮(160円)より高い。仕入れ値が下がれば復活させる考えだが、そ