リコーの株価が下落した。10月25日の1182円(年初来の高値)から990円(11月29日)へと16%安くなった。年初来安値(837円、5月1日)が意識されている。2018年3月期の連結最終損益予想を黒字から赤字に修正したため、失望売りが広がったものだ。 18年3月期の業績予想は、売上高を2兆円から2兆400億円(前期比0.5%増)へとわずかに上方修正したが、経営再建中のインド子会社に対する追加の財政支援を打ち切るのに伴い、今後発生する損失額が最大で365億円になるとしたことで、営業利益は180億円から100億円(同70.5%減)、最終損益は30億円の黒字から70億円の赤字(前期は34億円の黒字)へと大幅に下方修正した。 支援を打ち切るのは、1993年に設立した現地販売子会社のリコーインド。リコーグループが73.6%を出資し、複合機の販売や保守サービスを手がけている。17年3月期の売上高は