御嶽山の噴火に伴う噴石は火口から少なくとも約1キロ離れたところまで飛んでいたことが、東京大地震研究所の金子隆之助教の調査で分かった。噴火翌日の9月28日にヘリで上空から撮影した火口周辺の写真を分析。噴石によってできたとみられるくぼみ状の穴の分布を確かめた。 金子助教によると、火口から約500メートル圏内には、直径数センチより大きい穴が4メートル四方あたり10個以上密集していた。火口から離れるにつれまばらになり、約1キロより遠いところでは写真で確認できる穴は見つからなかったという。 穴のサイズや火口からの距離などから、噴石の大きさは50~60センチから数センチほどとみられ、時速350~400キロで飛び出したと推定されるという。金子助教は「火口周辺では雨のように噴石が降ったのではないか。落下する際に人に当たれば致命傷になることもある。地面や岩にあたって砕けた破片が飛び散るときも危険だ」と話す。
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