千葉について、その低迷をつぶさに観察してきた西部謙司が考察を加える。「J2・5年目の低迷」は何故に起きているのか? 2014年のJ2リーグは全体の4分の3余りを消化。いよいよラストスパートが問われる季節になってきた。「最初からスパート」状態だった湘南が早くも昇格を決める一方で、2位以下は予断を許さない状況が続いており、下位の攻防も熾烈だ。そこで「J論」では、J2の幾つかのクラブにフォーカス。そのラストスパートに注目する。今回は34試合を終えて「圏外」と低迷を余儀なくされる千葉について、その低迷をつぶさに観察してきた西部謙司が考察を加える。「J2・5年目の低迷」は何故に起きているのか? ▼監督を代え続けるチームは勝てない 2014年、ジェフユナイテッド千葉は降格5年目を迎えるにあたり、初めて監督を留任させた。2013年から指揮を執っていた鈴木淳監督は、プレーオフの準決勝で徳島ヴォルティスに敗