帝塚山学院大(大阪府大阪狭山市)に、元朝日新聞記者の男性教授(67)を辞めさせなければ爆破するなどとする脅迫文が届いていたことが30日、大阪府警への取材で分かった。 元記者は、慰安婦を強制連行したとする自称・元山口県労務報国会下関支部動員部長、吉田清治氏(故人)の証言に関する初報を執筆したとされていた。府警が威力業務妨害容疑で捜査している。 府警や大学によると、脅迫文は理事長や学長宛ての計4枚で、13日に郵送で届いた。元記者が慰安婦問題に関する記事を書いたことを批判し、「辞めさせなければ、学生に痛い目に遭ってもらう。くぎを入れたガス爆弾を爆発させる」などと書かれていた。元記者は同日退職したが、大学は「脅迫文とは関係ない」としている。 朝日新聞は29日、この元記者が実際は初報を書いていなかったとする訂正記事を掲載した。