次々と新しいウェアラブルデバイスが登場しているが、便利なこれらのツールを使うときに、どうしても気になるのが電池の問題。上海の復旦大学のWei Wang氏の研究チームでは、綿生地に織り込むバッテリー技術の開発に取り組んでいるという。 研究チームでは、カーボン・ナノチューブ(CNT) を綿繊維に巻きつけた合成糸から成る、特殊なリチウムイオンバッテリー繊維を作り出した。繊維の直径は約1ミリメートルで、簡単に生地や布地に織り込むことが可能。 リチウムイオンバッテリー繊維を構成する、カーボン・ナノチューブの合成物とシリコンの糸の電極は、“シリコンの熱膨張”現象に対処するために導入。蓄電と放電のプロセスの際、シリコンの体積が変化するが、カーボン・ナノチューブが緩衝材の役割を果たしてくれる。おかげでバッテリーの構造自体にダメージがないようになっているのだ。 チームでは、カーボン・ナノチューブとリチウムマ