TISが自社のシステム開発ノウハウを丸ごと外部に公開した。大手IT企業でもSI事業の中核的な開発ノウハウを全て無償公開するケースは珍しい。公開しても、一部のドキュメントやツール類にとどめるのが通常だ。 公開に踏み切った大きな理由は「イメージを変えたい」ことだ。金融機関向けの基幹システム開発を主力としてきた同社は、旧来型のSIerのイメージが強かったという。そこでアジャイル開発やWebアプリ開発などを取り込んだ最新の開発ノウハウを外部に開示し、デジタルトランスフォーメーション(DX)分野での存在感を高めたい考えだ。 Webサイト「Fintan」で無償公開 公開を開始したのは2018年10月。「SIの中核的な開発ノウハウを丸ごと公開した」と、北直人執行役員戦略技術センター担当兼インキュベーションセンター担当テクノロジー&エンジニアリング本部長は説明する。具体的にはWebサイト「Fintan」を