都内にある自身の事務所でAFPのインタビューに応じる中曽根康弘(Yasuhiro Nakasone)元首相(2010年7月15日撮影)。(c)AFP/TOSHIFUMI KITAMURA 【7月27日 AFP】中曽根康弘(Yasuhiro Nakasone)元首相(92)がAFPのインタビューに対し、日本が真の2大政党制を実現するまでにはまだ数年かかると語った。 日本では「政党政治というものがまだ、必ずしも成熟しきっていない」――1980年代に5年に及ぶ長期政権を率い、保守政治家の中でもタカ派として知られる元首相はこう口にした。ひとつは「強力なリーダーシップをもつ政治家が生まれていない」からだという指摘だ。 ■真の2大政党政治までには時間がかかる 日本は過去4年の間に5人の首相が交替するという「回転ドア内閣」が続いた。国際社会における日本の存在感が弱まっただけでなく、財政赤字や経済の停滞と