民主党の支持率が下がっても自民党への支持率が上がらない。鳩山首相があれだけの失点を重ねても(少なくとも実母からの献金・脱税問題は首相辞任はむろんながら、議員辞職もあってしかるべき問題だろう)、世論が辞任を求めるまでには盛り上がらない。 確かに、異例のことではある。異常の中にいるとも言える。 自民党はこのことについて悲憤慷慨するばかりでなく、やはりまずおのが来た道を批判しなければならないのではないか。 民主党の支持率をめぐってはひとつのミステリーがある。男性に較べて、女性の支持率が低い。民主党の支持の中心になっているのは、「働くお父さん」たちであり、社会の中心から離れれば離れるほど自民党への支持が増えてゆく。 千葉法相が矢継ぎ早にこれまで滞留していた法務行政を促進していることからも分かるように、マイノリティへのケアはむしろ民主党の方が厚いというべきである。しかし民主党はそうした層を充分に取り