ドイツFraunhofer研究所は、ディスプレイとして使用できる透明なスクリーンを製造するために必要な技術を開発している。2009年4月20~24日にドイツのハノーバーで開催される産業技術の国際的な展示会「Hannover Industry Fair」で、試作品が公開される予定だ。 同研究所に属する5つの研究機関がそれぞれの専門技術を生かして、透明ディスプレイ技術の共同研究開発を進めている。要素技術を確立できればデザイン次第でディスプレイとしても透明な窓ガラスとしても利用できるようになるだろう。 こうしたディスプレイの中核技術となるのが透明導電膜だ。問題は、一般的な製造技術を採る限りコストがまったく割に合わないということだ。さらに電気的な特性にも改善の余地がある。コストを引き下げ、製品に使えるような電気的な特性を持たせるため、研究チームは異なる2つの手法を探っている。 第1の手