「『日本沈没』が書けたのは電卓のおかげ」――東京ビッグサイトで12月8日まで開かれているNECのイベント「C&Cユーザーフォーラム」で、SF作家の小松左京さんとノンフィクション作家の山根一眞さんが対談した。小松さんは1970年代から最新コンピュータを創作活動に生かしており、最新機器をそろえた書斎は「テクノ書斎」と呼ばれるほどだった。 「『日本沈没』があんなに売れるとは思わず、悔しい思いをした」――小松さんは、今年映画としてリメイクされたベストセラーSF「日本沈没」を発表した1973年を振り返り、冗談めかしてこう語る。「当時は所得税率が高く、75%も税金で取られてしまったからね。今ならもっと低いのに」(小松さん) 小松さんは、科学知識を駆使して物語を組み立ててきた。「日本沈没の取材時は、日本を沈めるためにはどれぐらいのエネルギーが必要か調べるため、知り合いの学者に『日本列島の目方はどれぐらい
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