またか。 国家試験の夢、病院に勤務している夢を今でも繰り返し見る。 今朝もその夢で起きて、胸にモヤモヤしたものが残った。 新しい勤務先の病院を探しているのだ。 事務長さんが親切に手伝ってくれて少しホッとしている夢。 できればこういう夢はもう見たくないのに見てしまう。 トラウマをもっと解消する必要があるのだろうか。 いや、違う。 今日の夢の後味の悪さは、これまでの残像にすぎない。「事務長さんが手伝ってくれてホッとする」というところに、これまで見ていた夢との違いがある。不安ながらも、そこに「温かさ」と「安心感」があったのだ。 ボクは今、ある意味職探しをしている。 過去のボクの、医者としての勤務先探しとは違う。 今ボクが選ぼうとしているのは、ボクをプラスに成長させ、生命(いのち)を生き生きと育ませるもの。 もう、医者の道は選ばなくていい、それを確かな意志に変えて、新しい道を、自信を持って歩いてい
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