まえがき 社会を構成する一人ひとりの人間にとって、就職は、生活の安定や社会参加を通 じての生きがい等、生存していくうえで極めて重要な意義を持っているものです。 日本の憲法が、職業選択の自由を基本的人権の一つとしてすべての国民に保障して いるのも、この趣旨に基づくものです。 職業選択の自由とは、誰でも自由に自分の適性や能力に応じて職業を選べるとい うことですが、そのためには、企業側が公平で公正な採用選考を行い、就職の機会 均等を保障することが必要です。 このため、厚生労働省東京労働局では、「雇用主研修会」を通じて事業主や人事 担当役員に対して人権問題の理解と認識を深めていただくとともに、人事担当責任 者等から選任された公正採用選考人権啓発推進員に対して、必要な知識、理解及び 認識を深めていただくための各種研修会を開催しております。 また、同和地区出身(被差別部落)の人々をはじめ、女性、障害者