人工知能(AI)を使って偽動画を作る「ディープフェイク」の技術を使うと、銀行口座を開設する際のオンライン認証で、本人に成り済まして顔認証を突破できる恐れがあることが3日分かった。日立製作所の研究グループが論文を人工知能学会で発表した。犯罪に悪用される恐れもあり、偽動画を見破るための対策が必要と提案している。 オンラインの本人確認システムは「eKYC」と呼ばれ、利用者がスマートフォンで撮影した本人の免許証などと一緒に、カメラの前で本人の動画や顔写真を提示する仕組み。両方が同じなら同一人物と認識する。非対面で本人確認が可能で、金融機関などで導入が進んでいる。