(2020年1月27日から6月8日の記事を関連ページに移動しました。) 1. 新型コロナウイルス感染症COVID-19世界の動向 我々が対峙する新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症COVID-19との関係は多くの北半球諸国で新たなフェーズに入り、社会活動、経済活動の強い制限を伴う強力なsuppression(社会的封じ込めによる抑制)から、これらの活動と感染抑制を精妙に両立させねばならない、mitigation(緩和)の段階へと舵を切りました。一時のイギリスや当初日本の専門家の一部からも出された意見、ブラジル、スウェーデンの現在の施策とは異なり、日本政府は自然感染による集団免疫の獲得の方向性を目指さず、有効なワクチンの開発、あるいは初期に有効な薬剤が開発されるまでは社会的距離の維持を柱とするsuppression,すなわち公衆衛生学的介入を繰り返し発令して感染の広がりを断つ姿勢