世界を変えた「海賊」の物語 海賊王ヘンリー・エヴリ―とグローバル資本主義の誕生 作者:スティーブン・ジョンソン朝日新聞出版Amazon歴史上の海賊と聞いて多くの人が思い浮かべるのはおそらくフランシス・ドレークとか、黒ひげの名で知られるエドワード・ティーチとかだと思うが、彼らとほぼ同時代の海賊に、知名度は劣るもののヘンリー・エヴリーという英国の大海賊がいた。 本書『世界を変えた「海賊」の物語』はこの人物が何をやったのか、そして、彼の行いがどのように世界を変えたのかをつづる海賊ノンフィクションである。海賊を扱ったノンフィクションには『海賊の経済学』や『海賊と資本主義 国家の周縁から絶えず世界を刷新してきたものたち』といっためちゃおもしろい本が揃っていて、個人的に海賊本にハズレ無し説を提唱しているのだが、本書もまたその例に漏れていない。 具体的にエヴリーが何をなしたのかといえば、シンプルに言えば
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