厳しい現実社会を生き抜く私たちには、悩みが尽きません。そんな私たちにオススメなのが、ズバリ「読書」なのです! 9月19日刊行、三宅香帆さんの『副作用あります!? 人生おたすけ処方本』は、人生のお悩みに合わせて「よく効く本」を処方してくれます。本書から、こんなときにはこの名著、というお話を少し、ご紹介いたします。 * * * 女になりたいときに読む本:太宰治『女生徒』(角川文庫) 効く一言:きっと、誰かが間違っている。わるいのは、あなただ。 「女の子」という名称に過剰に託された期待が嫌いだ。 なんだか、女の子には無限のパワーがあるとか、女の子文化とか、そういう言葉がいつの間にか蔓延している。気がする。私の気のせいだろうか? それとも私の身の回りに多いだけなのか。 あまり多くの人にわかってもらえない前提で言うけれど、私は、女の子、というときの妙な優越感と自意識の肥大化を許してしまう空気