われわれ主導で15.5億円を出資したわけ ――お2人の出会いと、出資を決めた理由を教えてください。 伊佐山:最初は昨年の春、WiLの共同創業者である西條からの紹介で一緒に渋谷でランチさせていただきました。松本さんが資金調達に動こうとしていたときでした。その後、何度かお会いさせていただき、今年2月にわれわれがリードインベスターとなり、8社で15.5億円の出資をしました。 ラクスルは、われわれが昨年末にファンドを組成してすぐに出資を決めた1社ですが、出資を決めた理由は、いくつかポイントがあります。あえて3つに絞るとすると、ひとつは事業です。ラクスルは日本各地の印刷会社をネットワーク化し、非稼働時間を活用することで、低価格な印刷のEコマース事業を展開しています。日本の印刷業の6兆円というビジネス規模の中の無駄、使用していない数多くのキャパシティを束ねて、スケーラブルなビジネスを行うという着眼点。