売上高を見ると、業界大手のセコムと綜合警備保障(ALSOK)が全体の約2割を占める。全国で約9058社ある警備業者のうち、約89%は警備員数100人未満の中小零細企業が占める。 日本に警備業が誕生したのは1962年とまだ歴史が浅い。だが、1990年には売上高1兆円を突破し、97年には2兆円、2003年には3兆円と急速に拡大してきた。2007年に3兆5600億円でピークを迎えた後、翌2008年のリーマンショック以降は減少傾向が続いていたが、2011年には3兆2600円に回復。家庭における防犯意識の高まりを背景に、堅調に推移している。 警備業者の業務はオフィスビルの守衛から交通誘導、建物にセンサーを設置し、異変を察知したら警備員が駆けつける「機械警備」など幅広い。警備業者の9割以上は常駐・巡回警備や交通誘導を手がける。一方、機械警備を行う業者は741社と全体の一割にも満たない。だが、機械警備の