総務省統計局は2019年4月26日、2018年における住宅・土地統計調査の速報集計結果を発表した(【発表ページ:平成30年住宅・土地統計調査】)。今回はこの公開値を基に、先行する記事で解説した「住宅全体の空き家率(13.6%、2018年分)」ではなく、賃貸住宅に限定した上での空き室率、つまり「賃貸住宅の空き室率推移」を算出、確認していくことにする。 今調査の調査要項は先行記事【住宅の空き家率は13.6%で過去最高に(最新)】を参考のこと。なお、その記事における「空き家」とは、居住世帯が無い住宅のうち、建築中や一時現在者のみの住宅を除いたもので、賃貸用・売却用・二次的住宅・その他の類すべてが含まれている。 そして今件で取り上げる賃貸住宅の空き家率だが、具体的には次の式で算出される。