去年、サンゴの死滅につながる大規模な白化現象が世界各地で起きました。世界最大のサンゴ礁として知られるオーストラリアのグレートバリアリーフ、インド洋のモルディブ、太平洋のフィジーやニューカレドニアなどでも報告されています。背景にあるのは、地球温暖化による海水温の上昇です。 異変は日本の沖縄でも起きています。1月、環境省は国内最大のサンゴ礁の石西礁湖で、「サンゴの91%が白化、70%が死滅した」という衝撃的な調査結果を発表しました。 海の生き物に住みかや産卵場所を提供するサンゴ礁は、いわば海の“命のゆりかご”です。サンゴ礁が無くなると、海の生き物のうち4分の1の種類が生きていけなくなると言われています。 WWF=世界自然保護基金は「温暖化の影響で、ほとんどのサンゴ礁は2050年までに消失するおそれがある」と警告しています。 そんな中、沖縄のサンゴ養殖場で、高い海水温でも白化しないサンゴ