JR東海の山田佳臣社長は16日、名古屋市で記者会見し、名古屋駅前に計画中の高層ビルの開業時期を、約1年前倒しして2016年春にすると発表した。周辺では大規模ビルの再開発が相次いでおり、テナント獲得を有利に進める。 従来は16年度中にビルを完成させ、17年度にかけて順次開業する計画だったが、施工方法を工夫して工事期間を短縮する。 名古屋駅新ビル(仮称)は、名古屋駅上のJRセントラルタワーズ(双子ビル)に隣接。ホテルのほか、家電量販店大手のヨドバシカメラや百貨店のジェイアール名古屋高島屋、三省堂書店などが入る。 地上46階、地下6階で、10月に工事に着手し、15年の末に完成、その後オフィスの入居が始まる見通し。山田社長は「再開発で一帯の昼間人口は飛躍的に増加する」と指摘し、「人を引きつける施設にしたい」と述べた。