岐阜市の養豚場で家畜伝染病の豚(とん)コレラが発生した問題で、岐阜県は11日、殺処分した豚や汚染物などの埋却作業を完了した。養豚場では飼育施設などの消毒作業が続いており、防疫措置を同日中に完了する見通し。 養豚場が豚を出荷していた岐阜県関市のと畜場に出入りしていたほかの養豚業者が飼育している豚についても、血液検査などで感染の有無を調べる。対象の養豚場は13か所あるという。 県によると、9、10日に殺処分したのは546頭。7日から殺処分が終了するまでにも64頭が豚コレラの疑いで死んだ。これに加えて、養豚場では3~7日に約80頭が死んだと県に説明、一部の豚の死体を敷地内の堆肥(たいひ)場に運び込んで肥料化しており、県はこれらの豚の埋却も終えたとしている。