バチカンが尊厳死を選んだアメリカ人女性を「自殺は生命を否定する行為」として批判した件が話題となっている。 (http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPKBN0IP04X20141105) 一方で、Yahoo!Japanにおける意識調査においては、日本では8割強が「尊厳死を認めるべき」と回答している。(http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/domestic/12682/result) この意識の違いはどこから来るのだろうか? まず、語句を区別し直したい。上掲のロイター記事によれば、アメリカ人女性の死は「尊厳死」として扱われているが、医師の処方による死であるこれを「安楽死」と呼ぶことにし、過剰な延命至上主義を避けて死を選ぶ「尊厳死」とは区別したい。というのは、バチカン(カトリック)は実は尊厳死を一定程度認