はじめに 去る3月10日(土)、埼玉県のゲームセンター「デイトナ志木」にて、プロ格闘ゲーマー同士の誇りをかけた戦いが行われた。戦ったのは、東大卒プロゲーマーで2017年間違いなくトップの成績を収めた「ときど」と、ストリートファイターII以来20年以上格闘ゲーム界の頂点に君臨する男「ウメハラ」。 結論から述べると勝負はウメハラの勝利に終わった。試合後コメントを求められたと敗者ときどは涙ながらに「ゲームの中でくらいは勝ちたかった」と語った。それをうけたウメハラは冗談めかしながらも「ゲーム以外全部勝っていると思うんだけど」と返した。たしかに、ときどは高学歴であり、ルックスも上々、ウメハラより若く、性格やプレイ、ゲームに取り組む姿勢も秀才というほかない。しかしそれでもときどは自らをして、あらゆる点でウメハラに劣ると見なしているのである。どうしてこのようなことが起こるのか、筆者なりの感情がこみ上げて
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