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ブックマーク / seijotcp.hatenablog.com (26)

  • 成城トランスカレッジ! - 小中学校の性教育実態調査などからみえてくるもの。

    昨日のエントリー「自民党PTの「アンケート結果詐称疑惑?」をもう一度ガッチリと検証しておく。」では、自民党が掲げる「事例集」は「実際にあった集」ではなく送られたコメントをよせ集めただけのもので、伝聞情報やソフトケースも「実例」にするとかいう暴挙に出たとしても、性教育では最高で250件程度、ジェンダーフリーでは最高で50件程度というものでした。しかも、「自民党に親和性が高く・ジェンダーフリーや性教育に反感があり・そういう先入観を質問項目によってあらかじめ与えられて・自発的に・伝聞も含めて回答した」のにその程度だという点に注意。 しかも、それでもまだ「実例」とはいえないというのは懸命な読者のみなさまは既にお分かりいただけますよね。というのは、これを事件に例えると「通報されたのはあわせて300件だけど、誤報でなく不当逮捕でもない逮捕数は不明」という状態だから。PTは「一部は調査した」とか言ってい

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  • 擬態としての<神話>その2 - 荻上式BLOG

    テクストが「記憶」の位置をめぐって大きく変化したことは重要だ。「戦争文学」が戦後に書かれたという意味においてのみならず、「戦後」をも描いたという意味で「戦後文学」と重なるのであれば、「記憶」の語り位置が大きな意味を持つ。特筆すべきは、『野火』においては、例えば加藤典洋が『敗戦後論』にて行っている議論が前提にしている、そしてそこでの大岡昇平『レイテ戦記』評価が前提にしているような図式、即ち「戦争=敗戦」を記憶の特意点=「トラウマ(心的外傷)」として位置付け、「トラウマ」と共に発生した「ねじれ」を解消するためのレトリックといったものからは明確に距離を取っている点だ。それは上記の「改稿」の事実によっても明らかだが、同時にテクストに明確に刻まれたスタンスでもある。 「失われた記憶」が「取り戻すべき記憶」として取り扱われる時、特異点への到達とねじれの解消がテクスト内で目的化される。だが、『野火』にお

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  • 成城トランスカレッジ! - 大学改革と監視社会 キャンパスでチラシを配ってたら牢屋に入れられた件について

    2006年2月4日18時から、「早稲田大学ビラ撒き逮捕」をめぐるシンポジウム「大学改革と監視社会」が行われました。その模様をレポします。「署名を募集」しているようなので、読んで共感できる発言があったりしたらそちらもどうぞ。 シンポジウムの参加者は、パネリストとして、文芸評論家の絓秀実(すが秀実)さん、評論家の武井昭夫さん、憲法学者の笹沼弘志さん、社会学者の入江公康さん。発言者として、映画監督の井土紀州さん、文芸評論家の池田雄一さん、映画学研究者の木村建哉さん、ライターの松沢呉一さん、司会に音楽団体「太陽肛門スパパーン」主宰者の花咲政之輔さん。すがさんからのメールでシンポジウムを知り、chikiが学生時代に映画学を教わっていた木村さんも発言されるとのことで足を運ぶことにしました。 【開演前のエピソード】 会場入りする時、会場の前で叫びながら中に入ろうとする男性と、それを止めようとするスタッフ

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  • 「保守」についての覚書。 - 荻上式BLOG

    保守主義のスタンスのひとつとして伝統主義(Traditionalism)がある。天皇主義を掲げる小室直樹さんはこれを「従来正しかったことは今でも正しい」、「いままでのやりかたを踏襲すれば今度もまた成功する」という考え方だと説明している。この考え方は、現状として「伝統」が機能しており、一方で、変革後にどのような効果がもたらされるかが極めて不透明である状態においては重要な参照項になる合理的な議論。しかし「伝統」が既に機能不全になっている状態では別。「伝統」が既にほとんど機能していない領域では、「伝統をこのまま続ければOK」というスタンスを素朴に掲げることはできない。 例えば今「保守」を自称する人の中には「復権」という言葉をキーワードにする人も多くいる。ところが、「伝統を続けよう」というタイプの伝統主義と異なり、「伝統をもう一度」というスタンスについては、現状維持を容認するというスタンスを取れな

    「保守」についての覚書。 - 荻上式BLOG
  • 成城トランスカレッジ! —人文系NEWS & COLUMN— - 決して論争ではない騒動について(1)

    AさんとBさんとCさんが議論してたとする。仮に、場所はweb上。で、AさんはBさんを批判している。CさんもBさんを批判しているとする。Aさんは、かなり説得的にBさんを論破した。対してCさんは、文から「萎え要素」のみを探す脊髄反射的一行レスで揶揄をしたが、論理が不十分であるため「論破」できず、その指摘のほとんどが的外れだったとする。で、結果的にBさんは、Aさんが言うとおり間違っており、それを認めた。それをみてCさんが「それみたことか」とBさんをさらに批判する。あるいはCさん的な有象無象が、論争の勝利にフリーライドし、こぞってコメント欄などでBさんをたたく。 結果としてBさんは間違っていて、Aさんとの論争によってその事柄が明らかになった。しかしそれは、Cさん等の正しさを保障するような形ではなかった。論争においては、「相手が間違っていること」が「自分が正しいこと」を証明する問題と、決してそうで

    成城トランスカレッジ! —人文系NEWS & COLUMN— - 決して論争ではない騒動について(1)
  • 日本にも宗教右派があるって、どれくらい知られてる?  - 荻上式BLOG

    一昨日、「「新しい歴史教科書を作る会」会長&名誉会長コンビが出した「ジェンダーフリー・バッシング」の面白さ。」というエントリーを書いたところ、多くの反響をいただきました。ポイントまでいただいて、ありがとうございます。 ところで、「はてなブックマーク」ではid:finalventさんが「ネタにするだけじゃなくて、これの裏をもうちょっと洗うと面白いんだけどね」と仰っています。そして、その後「finalventの日記:あまりずばりとは書かないけどね」というプチエントリーをお書きになりました。えーと、やっぱり触れなきゃアレですかね、この件。ええい、chikiもあまりずばりとは書かないけど、せっかくなのでもう半歩だけ踏み込んでみます。でも、八木先生、西尾先生にインスパイヤされて、ちょっと「陰謀論」っぽい? アメリカでは、ブッシュ大統領が進化論に否定的だったり、「純潔教育」(セックスさせない、性知識

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