富士河口湖町は青木ケ原樹海内での自殺を防止するため、遊歩道入り口など6カ所に秋までに監視カメラを設置する。環境省とも協議するが、「カメラがある」ことをあえて看板で知らせることを検討しており、“静かに死なせてほしい”自殺志願者の心理を監視によって揺さぶり、思いとどまる効果を狙う。 カメラの設置は「風穴」「コウモリ穴」の駐車場や公衆トイレ近く、遊歩道入り口、売店近くなど。録画もするが、近くの売店にモニター監視を依頼する。自殺志願者と疑われる人がいた場合には売店従業員らが保護。捜索願が出ている場合には、警察への捜査協力としてビデオ映像を解析する。青木ケ原樹海は自殺の名所として有名。富士吉田署によると、昨年樹海内で83の変死体が発見され、自殺と判明したのが64体、病死1体、不明18体だった。