全国学力テストの結果を巡り、小中学校で大きく明暗が分かれた大阪府。自ら「教育改革」を主導してきた大阪府の橋下徹知事は27日、小学生の成績向上に「短期間でよく結果を出してくれた」と一定の評価を示した。一方で、順位が下がった中学生の成績について「誰の責任なのか原因追及する」と厳しい口調で宣言し、「保護者の皆さんは怒ってほしい」と呼びかけ。「小学生では成果が表れた」と前向きに受け止める府教委をよそに、「改革」を加速させる勢いだ。 「誰に責任があるのか、何が原因なのか」。出張中のバンコク郊外で27日、報道陣から感想を求められた橋下知事は、中学生の結果に、不満をあらわにした。 批判を強める背景には、打ち出した施策が十分に浸透していないという思いがある。反復学習の実施率は小学校43・6%、中学校26・4%。夜間授業「夜スペシャル」の実践で知られる東京都杉並区立和田中前校長の藤原和博氏のアイデアを取り入